
映画『ブレイブ-群青戦記-』が2021/3/12に公開されました!
全国制覇も数多くする部活の名門校の高校生アスリートたちが、突然桶狭間の戦い前の戦国時代にタイムスリップ。今川方と間違われ、織田信長軍に仲間を人質に取られますが、仲間を助けて元の時代に戻るために、高校生たちは一丸となって戦国武士に向かって行くというストーリー。
『ブレイブ-群青戦記-』のメガホンをとるのは、「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督。新田真剣佑が単独初主演を飾り、後の徳川家康となる松平元康に三浦春馬、天下統一をめざす織田信長に松山ケンイチと豪華実力派俳優が共演していることでも話題です。
ここでは、『ブレイブ-群青戦記-』のあらすじ、ネタばれ、感想などをまとめていきます!
Contents
『ブレイブ-群青戦記-』のあらすじ
時空を超えた《高校生》
— 映画「ブレイブ -群青戦記-」 (@brave_gunjo) March 13, 2021
そして
時空を超えた《出会い》
《仲間》と力を合わせて
未来と運命を切り開け!
「ならばその道を進め」
「俺たちなら絶対にできる!」#ブレイブ群青戦記 #大ヒット上映中#新田真剣佑#山崎紘菜 #鈴木伸之 #渡邊圭祐#三浦春馬 #松山ケンイチ#WeAreBrave pic.twitter.com/BdlIFGefXK
スポーツ強豪校として有名な星徳学院高等学校は、校舎の中庭に巨大な霊石を祀っている文武両道の名門校。
ある年、3年生の不破瑠衣(渡邊圭祐)という男子生徒が校舎の屋上から、霊石めがけて飛びおり、行方不明となっていた。
その事件から1年が過ぎて・・・
弓道部の西野蒼(新田真剣佑)は、自己評価が低く、実力があるのに部活にも力が入らない日々を過ごしていた。幼なじみの瀬野遥(山崎紘菜)と松本考太(鈴木伸之)も、そんな蒼のことを気にかけていた。
いつもと変わらない日常。急に空が暗くなり、一本の雷が校庭に落ちて、生暖かい雨が降り始める。
学校の外の見慣れた風景は、見渡す限りの野原となる。雑兵たちが校内に入り込み、槍や刀を振りかざして、生徒たちに襲い掛かった。
刀で切り付けられる生徒たちを助けることも出来ず、逃げ惑う蒼と遥。途中から合流した考太とともにグラウンドへ逃げるが、そこも雑兵の集団に襲われ、まさに修羅場状態。
その時、蹄の音が聞こえ、馬に乗った黒づくめの甲冑の武将が現れる。顔を半分仮面で隠した武将は「簗田政綱(やなだまさつな)」と名乗り、グラウンドにいた生徒たちの中から、人質として5人の生徒を連れ去った。
蒼は歴史好きが功を奏して、その名前と武士たちの甲冑を見て、ここが戦国時代であることを認識した。そこへまた馬に乗った武将が数人の家来を連れて現れる。
「何処の手のものか」と尋ねる赤い甲冑の武将に、答えるすべもない蒼たち高校生。とりあえず、学校に残っている生徒たちは全員体育館に集められることに。見張りがいる中で、生徒たちはどうすればいいのか相談を始める。
リーダー格の考太に促され、歴史オタクの蒼は、学校がまるごと戦国時代、かの有名な「桶狭間の戦い」の直前までタイムスリップしてしまったことを皆に話した。
「連れ去られた仲間たちを助けたい」
皆を代表し、考太と蒼は松平元康と名乗るその武将(三浦春馬)に取引を求めた。
元康の前で、蒼は自分たちが今川方ではないこと、未来から来たことに加えて、織田信長(松山ケンイチ)に仕える簗田軍に連れ去られた仲間を助け出したいことを述べた。そして、元康が練っていた‟大高城への兵糧入れ作戦”へアドバイスした。
元康は、刀の切っ先を向けても動じない蒼の毅然とした態度を見て、その話を信じることに。
元康は「策を授けましたらからお願いします、ではすまない」と突き放した。元康は、自分たちの手で織田軍の元から仲間を救い出せと命令を出した。
密偵からの情報があり、人質となった生徒たちは、大高城のすぐそばの丸根砦にいると判明。考太と蒼は体育館に戻り、そこにいる仲間から砦に突撃する有志を募る。
集まったのは、野球部、アメフト部、空手部など、運動部を主とする約30人。女子の遥もその中にいた。
部活で必要な道具を武器となるように駆使し、身を護るような装具を付けて、決行の時を待つ仲間たち。
自信のない蒼は決死隊にはいるかどうか悩むが、元康と話す機会を持ったことで、運動部のエースたちとともに、仲間たちを救出するために立ち上がることを決意する。
『ブレイブ-群青戦記-』のネタばれ
※注意! この項目では『ブレイブ-群青戦記-』ネタばれがあります。まだ知りたくないという方は見ないでください!
高校生たちは各部ごとに出来る限りの作戦を練り、武器を用意した。
部活の道具を担いで砦に向かう途中で、いきなり織田勢に襲われる。刀で切り付けられ、負傷したり命を落とす仲間たち。
遥が連れられそうになり、必死にそれを防ごうとした考太と蒼。しかし力及ばず、考太が切り付けられて命を落とすことに。泣き叫ぶ遥はそのまま連れ去られるという危機的状況を迎える。
仲間を亡くし、考太を助けられず、遥を目の前で連れ去られ、蒼は失意に打ちのめされる。そんな蒼を励ましてくれたのは元康だった。
蒼がいう「一生懸命」を元康は「一所懸命」といい、武士の志を元に、再度蒼へ目の前の仲間を守れと諭した。
元康から勇気づけられた蒼は、遥と先に連れ去られた仲間を助けるため再び立ち上がる!
その頃、連れ去られた遥は、丸根砦の人質が囚われている部屋にいた。そこへ、最初に学校へ現れた簗田政綱が登場。その顔をみた遥は、彼が昨年行方不明になった不破瑠衣だと気がついた。
不破瑠衣は戦国時代に来て織田信長の家臣となり、歴史を牛耳ろうと目論んでいた。
蒼たちが再び丸根砦に攻め込もうと体制を立て直していた頃、学校に残っていた残留組は、特進クラスの秀才を中心に、現代へ帰る方法を模索していた。
ついにタイムスリップの原因がわかり、現代へ帰るため、人工的に霊石に雷を落とすとなった。
雷を落とすタイミングも時空の流れから探りだすと、その時間まであと2時間。救出に向かったグループにその時間までに校舎へ戻るようにと、伝令となった陸上部員が走る!
蒼たち救出組は砦に向かっていたが、途中で織田勢に取り囲まれ、苦戦を強いられていた。そこへ、長距離走で疲れ果てた陸上部員が駆け込んできた。
話を聞いた蒼は、タイムリミットまでに、人質を救出して学校に戻れるか思い悩む。それでもアスリートとしての自分たちの力を信じ、前へ進むことを選んだ。
ドローンを使って丸根砦の内部を調べた蒼たちは、3つのグループに分かれて突入!野球部、アメフト部中心で作られた第一グループは、豪快に攻め入り、敵の注意をひきつることに成功。
空手とフェンシングの猛者2人は、横道から入り、敵を追い払う。蒼とボクシングチャンピオンと科学部の秀才は、人質のいる部屋へ向かう。
しかし近づいているはずなのに、大勢の織田の軍勢に取り囲まれ、なかなか仲間を救出することができない。
次第に蒼たちの仲間の方が命を落とし、隙をついて部屋から出した遥や他の生徒たちも斬られそうになるという事態に。
そこへ助けに来たのが元康の軍勢だった。蒼たちの苦戦を見て加勢してくれたのだ。
その場を元康たちに任せ、人質になった生徒たちを連れて急いで学校へ戻らなければならない蒼たち。しかし、その行く手を阻む人物。それが簗田政綱こと不破瑠衣だった。
蒼を殺そうとした狙いがそれて、蒼をかばった元康が死んでしまう。歴史を変えようとする不破瑠衣を許せない蒼は、怒りに任せて今までにない力で不破瑠衣と死闘を繰り返した。
傷つきながらも遥は蒼に加勢。遥を守るため蒼は全力を尽くし、ついに不破瑠衣を仕留める。
後は現代へ帰るだけ。タイムリミットまで残された時間はあと少し。蒼と遥は馬で学校まで戻った。
学校では先に辿り着いた仲間たちが、残留組に出迎えられ、雷の落ちる時を待ち望む。蒼と遥は時間ギリギリに学校に辿り着くが、遥は蒼の思いを察していた。
「一緒に帰ろう」
「歴史が変わるのを直さなければいけない」
結局遥は蒼に押し切られてしまう。遥を残し、蒼は再び馬で森の中へ駈けて行った。
そして現代。
スマホで「若かりし頃の徳川家康の肖像画が新たに発見された」というニュースを見た遥は、蒼そっくりの徳川家康を見て涙ぐむ。
遥たちが戦国時代を後にしてから、元康は織田信長と同盟を結ぶために会談をしていた。「光ある国を作りたいために同盟を結びたい」と言う元康を見て、信長は「いい眼をしている」と言う。
蒼は元康として生きていた。
『ブレイブ-群青戦記-』感想
原作は未読でも映画単体として楽しめる作品でした。
戦い方に関してはツッコミどころも多いのですが、エンタメ作品なので細かいとこは抜きにします!良かったのはマツケンの信長がイメージ通りのビジュアルの信長だったこと。欲を言えばもう少し出番が欲しかったです。
そして三浦春馬、堂々たる家康っぷりでした!亡くなった三浦春馬さんの姿を見たときは、やはり心穏やかではいられず、とにかくその勇姿を目に焼き付けようと瞬きを忘れるほどでした。
歴史を変えようとして現代から来たエリート高校生がなっていたというのが、個人的にはとても興味深いです。
「今は普通だと思っている歴史も、もしかするとどこかで誰かが入れ替わって作られたのではないか?」
まだまだわからない事実がある歴史への興味は尽きることがありません。
『ブレイブ-群青戦記-』キャスト・製作情報
https://twitter.com/brave_gunjo/status/1369430297436110849?s=20
監督 | 本広克行 |
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脚本 | 山浦雅大 山本透 |
原作 | 笠原真樹 『群青戦記 グンジョーセンキ』 |
製作 | 佐藤善宏 川田尚広 西野智也 |
製作総指揮 | 山内章弘 |
出演者 | 新田真剣佑 山崎紘菜 鈴木伸之 渡邊圭祐 濱田龍臣 鈴木仁 飯島寛騎 福山翔大 長田拓郎 足立英 水谷果穂 宮下かな子 市川知宏 草野大成 池田純矢 高橋光臣 三浦春馬 松山ケンイチ 木下彩音 |
音楽 | 菅野祐悟 |
主題歌 | UVERworld『HOURGLASS』 |
撮影 | 佐光朗(J.S.C.) 的場光生 |
編集 | 岸野由佳子 |
制作会社 | 東宝映画 |
製作会社 | 「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2021年3月12日 |
上映時間 | 115分 |
『ブレイブ-群青戦記-』まとめ
タイムスリップものはこれまで幾つもの作品があり、構成や結末などが新しいネタより難しい傾向にあると思いますが、『ブレイブ-群青戦記-』はタイムスリップものの他作品へのオマージュもあり、そのぶん面白かったです。
もちろん作品重視ではあるのですが、今は亡き三浦春馬さんを劇場で観られるということもあり、より貴重な映画となっているのかも。
『ブレイブ-群青戦記-』絶賛公開中です!